自転車旅行の関東発、本州~北海道間のフェリー利用について考える。2017
☆結論☆フェリーを選択する際には運賃と航海時間、天候や気候が要因になります。
自転車で北海道へ行こうとすると、道路が繋がっていないので、何かしらの交通機関を利用する必要があります。電車や飛行機だと輪行の手間が掛かり、パニアバッグを付けた自転車では特に大変です。その点フェリーは自転車をそのまま載せられるので気軽です。利用を予定している北海道行きのフェリーについて調べてみました。
北海道のサイトに北海道~本州間のフェリー航路についてのページがあります。
北海道~本州間のフェリー航路 | 総合政策部交通政策局物流港湾室
関東発で検討に挙がる航路は①②の青森・大間~函館、③の八戸~苫小牧、④⑤の仙台~苫小牧、⑥の大洗~苫小牧、⑦⑧の新潟・秋田~苫小牧、⑨の新潟~小樽辺りでしょうか。
・運賃について
7月上旬における各航路の最安値の運賃は以下のような感じです。航路・大人一人の運賃、特殊手荷物の自転車の運賃、合計金額の順です。
青森~函館 2770円 1540円 合計4310円(津軽海峡フェリー)
2000円 1000円 合計3000円(青函フェリー)
大間~函館 2260円 1020円 合計3280円
八戸~苫小牧 5000円 2500円 合計7500円
仙台~苫小牧 7200円 2600円 合計9800円
大洗~苫小牧 9050円 1950円 合計11000円
秋田~苫小牧 4530円 1130円 合計5660円
新潟~苫小牧 6480円 1750円 合計8230円
新潟~小樽 6480円 1750円 合計8230円
運賃表上では上記のような感じですが、旅客分の運賃はネット割引や往復割引で1割引きになる航路が多いです。青函フェリーのWEBクーポン券は6月と9月が30%割引、太平洋フェリーの早割は50%割引、商船三井フェリーの深夜便(カジュアル)の50%割引など割引率の高いものもあります。予約前にフェリー会社のサイトを見ておくと良いでしょう。
八戸と仙台発の航路の自転車の運賃が目立ちますね!
上記の各航路最安値の運賃ではいずれの航路も大きな違いはありません。青森と大間発の便は少額ですが、関東発で北海道を目的地とした場合、自走する分の食費が嵩みます。よほど節約しない限り大洗発の方が、北海道入りするまでの費用は安く上がりそうです。
今回は行程に上手く組み込める便の出ている航路の利用を考えたいと思います。
・ 航海時刻、時間について
行程に上手く組み込めるかは、前掲の北海道のサイトの表ですと、航海数と航海時間が参考になります。大間発は1日2~3便なので時間が合わないことも考えられます。以前実際に運航数の少なさから青森発のフェリーの利用に変更したこともあります。
各航路の発着時間とかは以下のような感じです。
青森~函館 1日8便 (津軽海峡フェリー)
1日8便 (青函フェリー)
大間~函館 7:00発 8:30着
14:10発 15:40着
八戸~苫小牧 8:45発 16:00着
13:00発 20:15着
17:30発 1:30着
22:00発 6:00着
仙台~苫小牧 19:40発 11:00着
大洗~苫小牧 18:30発 13:30着
19:45発 13:30着
1:45発 19:45着
秋田~苫小牧 6:50発 17:20着
新潟~苫小牧 23:05発 17:20着
新潟~小樽 11:45発 4:30着
航海に半日掛かるような航路では運航時刻が特に重要です。朝出て夜に着くような場合、前日の夜から出港するターミナル付近で留まり、当日はフェリー内、翌日の朝からやっと走行が出来るという感じで、丸1日以上の時間が費やされる可能性が高いです。とはいえ1日1便以下の航路ではそもそも選択肢がありません。出航時刻の検討が必要な航路は大間と八戸、大洗発の3つのみです。
秋田発の航路は運賃は魅力的ですが出航は朝の7時頃、到着が17時過ぎなので検討対象から外れそうです。反対に新潟~小樽の航路は到着時間が朝の5時頃なので検討対象に入りそうです。
・天候と気候について
以上のことから北海道行きのフェリーは、第一に大洗発の夕方便、第二は大間発の朝便、第三を新潟発の小樽便で考えています。苫小牧に着いてからノーザンホースパークへ行くのも、ぬいどう食堂で食べて大間のキャンプサイトに泊ってから函館へ渡るのも、魅力的な行程です。ただ出発時期を考えると熱中症と闘いながら北上するよりは北海道でのんびりする方に気持ちが傾いています。
出発前に10日間天気予報を確認して実際のルートを決めたいと思います。切符が取れなかったら日本海北上ルートになります;;